最近、中小企業様の構築案件でファイルサーバとしてのNASの需要が多く、
(NASの中でもQNAP製と、Synology製をオススメしてきた結果)
結構な台数を導入してきたため、実際の導入例を交えてNASの利用方法を紹介していきます。
初回はファイルサーバ、NASの説明と、費用面について触れます。
サーバと聞くと高そうなイメージです。
しかしながら、余っているパソコンを利用してファイルサーバとして使うこともできます。
要は共有しているデータ(Excelファイルとか)、共有フォルダが置いてある機械のことです。
LANケーブルが刺さるHDDに、便利機能を盛り込んだ製品です。
USBの外付けHDDだとパソコン1台としか繋げませんが、
LANケーブルが刺さるという事は、社内ネットワークのパソコン全台から接続できるようになります。
例えば、15人程度のユーザーがExcelなどの比較的軽いファイルをメインにした共有フォルダを利用した場合
企業向けNASの主要メーカーである2社の同価格帯の製品を挙げました。
メーカー | QNAP | Synology |
型番 | TS-253A | DS716+Ⅱ |
参考価格 | ¥188,000 | ¥187,100 |
CPU | Intel Celeron N3160 | Intel Celeron N3160 |
メモリ | 4GB | 2GB |
HDD容量 | 2TB | 2TB |
RAID構成 | RAID-1 | RAID-1 |
保守 | 3年先出しセンドバック | 3年先出しセンドバック |
LANケーブルが刺さるだけのHDDにしてはえらい高いです。
実際、HDDに直接LANケーブルは刺さらないですし、
HDD単体では「共有フォルダ」を作ることもできません。
その辺の機能をユーザーに使い易く工夫して提供してくれているのがNASの製造メーカーです。
後は実際に触ってみないと分からない部分ですが、
メーカーによって機能面や、ハードウェア面に特徴がございます。
ですので、使用用途に応じてNASのメーカー、機種を選定することになります。
RAID構成についてや、メーカーの特徴は次回以降にご紹介していきます。
サーバや、ネットワーク関係の打ち合わせで、いろいろな企業様(主に中小企業の小さいところ)へお伺いしています。
ファイルサーバは何かしらお持ちで、Windowsサーバや、QNAP(NAS)を使っていたり、家庭用のバッファローのNASがあったりと様々です。
問題はバックアップが取っていなかったり、担当者が辞めてからよくわらないまま使っていたりと様々な不安要素を抱えたまま運用されているケースをよく見かけます。
データが無くなってからでは遅いので、一度見直しされてみてはいかがでしょうか。