毎年楽しみにしているSynology Solution Dayが今年も開催されたので参加してきました。
イベント概要
- 日時:2024年11月14日(木)14:00~18:00(13:00受付開始)
- 会場:東京ポートシティ竹芝 1Fポートホール
- 参加費:無料(事前登録制)
- 対象:ビジネスユーザー、システムインテグレーター、ソリューションプロバイダー
会場の様子
パートナー一覧として弊社のロゴを掲載いただきました。
プログラムとしてはSynology Japan株式会社 代表取締役社長 Mike Chen氏のオープニングスピーチから始まり、
各セッションでは自動階層化技術、3-2-1-1-0データ保護戦略、AIの活用、VSaaSソリューションなどの最新技術について紹介されました。
後半では「株式会社まんだらけ 代表取締役社長 田中 幹教氏」、「株式会社全日警 商品開発部 開発2課 課長 塩崎 耕司氏」、「株式会社シー・ディー・シー・インターナショナル ICTソリューション事業部 コンサルタント 高田 悠史氏」がパネルディスカッションに参加し、Synologyの監視ソリューションの導入事例や利点について語りました。
中でも船舶のドライブレコーダーとしてSynologyカメラを活用している事例の紹介があり、
展示エリアの様子
Active Protect
新製品のバックアップ専用アプライアンス、Active Protect「DP7400」が展示されていました。
卓上型モデルとして2ベイモデルのDP320や4ベイモデルのDP340も展開されるようなので、
サーバーラックが導入されていない企業でも敷居が低そうです。
Synology ActiveProtect DPシリーズは2025年1月中旬頃にリリース予定とのこと。
現在分かっている仕様は以下のとおり。
- DPシリーズは有料サブスクリプションモデル、DSMは無料
- DPシリーズの特徴:
統合バックアップ管理インターフェース
バックアップと復元に特化した設計
エアギャップバックアップ機能
データベースバックアップのサポート
Synology独自のハードドライブがプリインストール - 3つのモデルで展開予定:DP320(2ベイ)、DP340(4ベイ)、DP7400
- DSMとの違い:
DSMは多機能で汎用性が高い
DSMにはアプリストアがあり、機能拡張が可能
DPシリーズはバックアップ専用で、追加アプリなし - DPシリーズとDSMの共通機能:
VM、SaaSアプリケーション、物理デバイスの保護
ベアメタル、ファイルレベル、インスタント復旧機能
不変バックアップのサポート - DPシリーズは企業向けの専門的なバックアップソリューションとして位置付け
Synologyカメラ
Synologyカメラが展示されていました。右側の「BC800Z」、「FC600」、「CC400W」は新製品で今後発売が予定されています。「BC800Z」はズーム対応のボックス型カメラ、「FC600」は360度魚眼カメラ、「CC400W」は同社製品で初のWi-Fi対応カメラとなります。
Synology VSaaS クラウド監視カメラ
監視ソリューションの更なる新製品としてクラウド監視に対応したシリーズが展示されていました。
VSaaSというのは「サービスとしてのビデオ監視 (Video surveillance as a service)」という意味になります。
左からボックス型の「CS500B」、ドーム型の「CS500T」、Wi-Fi対応の「CS400CW」です。
今までのSynologyカメラは必ず録画保存先としてSynology NASが必要でしたが、これらはSynology社が提供するクラウドサービスのC2 Storageに直接録画データを保存するためNASが不要となります。また、インターネットを通じて、どこからでも監視カメラの映像にアクセスできます。各製品の仕様は以下のとおり。
型番 | CS500B | CS500T | CS400CW |
---|---|---|---|
使用シナリオ | 固定焦点レンズによる広範囲監視 | コンパクトデザインによる多目的監視 | 簡単設置による柔軟な監視 |
解像度 | 5MP / 3K (2880 × 1620) | 5MP / 3K (2880 × 1620) | 4MP / 2K (2560 × 1440) |
水平画角 | 110° | 110° | 125° |
内蔵microSDカード | あり | あり | あり |
ネットワーク | イーサネット | イーサネット | Wi-Fi 2.4 GHz / 5 GHz |
保護等級 | IP67 / IP66 | IP67 / IP66 / IK10 | IP65 |
夜間視界 | 30 m | 30 m | 10 m |
音声 | 音声入力(内蔵マイク) | 音声入力(内蔵マイク) | 双方向(内蔵マイク + スピーカー) |
動作温度 | -30°C から 50°C(-22°F から 122°F)(IR オフ) -30°C から 40°C(-22°F から 104°F)(IR オン) | -30°C から 50°C(-22°F から 122°F)(IR オフ) -30°C から 40°C(-22°F から 104°F)(IR オン) | -20°C から 40°C(-4°F から 104°F) |
エッジAI分析 | 人、車両、侵入、うろつき | 人、車両、侵入、うろつき | 人、車両、侵入、うろつき |
まとめ
従来のSynologyバックアップ機能である「Active Backup for Business」は、導入が簡単かつパワフルなソリューションでしたので、今回お披露目となったバックアップ専用アプライアンス「Active Protect」も注目度は高いです。
また、カメラのラインナップ数も増え、様々なユースケースに適したモデルを選択できるようになりました。
クラウドやWi-Fiに対応したモデルも登場するため導入の敷居は大きく下がります。