先日研修で台湾に行きました。
この記事は台湾2024第一弾です。
台湾で行われたSynologyの展示会「Synology Solution Exhibition 2024」に行ってきました。
新たなソリューションが目白押しだったのでいくつかご紹介します。
ストレージ
GSシリーズ
GSシリーズは専用OS「GSM」を搭載したストレージです。
SMBやNFSに加えてS3プロトコルでのデータ管理が可能となります。
また、GSシリーズは個々の筐体をノードと定義し、ノードを複数組み合わせることでRAIDのような冗長性、拡張性を兼ね備えたストレージを構成することが可能となり、最大約20PBの容量を定義することが可能となります。
「GS6200」の筐体です。筐体右側に赤いLEDでノードの番号が表示されており管理がしやすくなっております。
GSシリーズ専用のスイッチです。25G SFPポートが48個、100G QSFPポートが8個あります。
DPシリーズ
DPシリーズはバックアップアプリケーション「ActiveBackup」の上位モデルの「ActiveProtect Manager」を稼働させるためのストレージです。
既存の機能はもちろんのこと、ActiveBackupによるバックアップの管理をよりしやすくなり、さらにはバックアップ時にイミュータブルの設定を加えることができます。
今までは「SnapshotReplication」でしか設定できなかったイミュータブルですが、ActiveBackupでバックアップした際にイミュータブル化できるようになります。
初めにリリースされるモデルは2Uとなっておりますが、小規模な構成向けの1Uモデルも開発中とのことでした。
データアーカイブアプリケーション
こちらのアプリケーションは事前に設定したルールに従い活性の低いデータを別のNASへ移す機能を追加することができます。
例えば、活性の高いデータはオールSSDの高性能機器に、活性の低いデータはHDDの機器に移すことでSSDの機器の容量を抑えることができ、安価に高性能機器を構築することが可能になります。
詳細についてはリリース後に検証してみたいと思います。
監視ソリューション
新機種
Synologyカメラにいくつかの機種が新登場します。
特に注目しているのはwifi接続モデルと魚眼レンズのモデルです。
今までは有線接続のモデルしかなかったためwifi接続のモデルが登場したことにより提案の幅が広がります。
また、魚眼レンズのモデルは360度(半球)の監視が可能となり、パノラマ監視と歪み補正による四方の監視が可能です。
クラウド対応モデル
新機種には新クラウドサービス「C2 Camera」と連携可能な3機種も登場します。
こちらの3機種は録画用のNASを用意する必要がなく、C2 Cameraとの契約があればどこに設置しても録画が可能となります。
設置場所が転々とする環境や多数拠点の一元管理には強い味方となりそうです。
最後に
Synologyの新製品は今後の提案にも影響するようなものが多かったです。
これがあったらなと思っていたものが多く発表され、ユーザーの声が反映されているような内容でした。
今後、リリースされて検証環境として用意できるものは記事にしていきたいと思います。
Synology社の皆様、ご招待いただきありがとうございました。