Synologyファイルサーバでも稀にファイルがロックされていて、読み取り専用でしか開けなくなることがあります。別のユーザーが編集中なら正常な動作ですが、使用中と表示されている別のユーザーも開いていません。
このような場合
プログラムが正常に終了していないため、ファイルを閉じてもロックされたままの状態になっている場合があります。
ここは管理者にサーバ側でファイルのロック解除を依頼するしかありません。
【重要】
お客様対応の経験をもとに掲載しておりますので参考なれば幸いです。
本操作によって生じた不利益または損害に対して当社は一切責任を負いません。
前準備
Synolog NASにSSHで接続(あらかじめ「SSHサービスは有効化」しておいてください)
1.プロセスID 確認
Synolog NASにファイル名「*****」を使用しているプログラム(プロセスID)を確認
コマンド sudo smbstatus | grep “******” [*****:対象のファイル]
2.利用ユーザー 確認
Synolog NASに上記1の使用しているユーザを確認
コマンド sudo smbstatus | grep XXXX [XXXX:プロセスID]
3.プロセス 終了
ユーザが使用していないことを確認し、Synolog NASに対象のプロセスIDの強制終了を命令
コマンド sudo kill XXXX [XXXX:プロセスID]
【 例 】ファイル名「売上ファイル」がロックしているのでファイルを強制に閉じたい
1.プロセスID 確認
admin@FILESERVER-02:/$ sudo smbstatus | grep “売上ファイル*”
8518 3474982001 DENY_WRITE 0x12019f RDWR LEVEL_II /volume1/shareABC$ 040-ABCサービスサービス/01-売上ファイル.xlsx Wed Feb 26 18:02:05 2020
8518 3474982001 DENY_WRITE 0x13019f RDWR EXCLUSIVE+BATCH /volume1/shareABC$ 040-ABCサービスサービス/~$01-売上ファイル.xlsx Wed Feb 26 18:02:05 2020
admin@FILESERVER-02:/$
「使用しているプログラム(プロセスID)は 8518 だと分かりました」
2.利用ユーザー 確認 上記のID(8518)の利用ユーザーを特定
admin@FILESERVER-02:/$ sudo smbstatus | grep 8518
8518 1582673738 ABC\user-01 192.168.123.99 shareABC$ SMB2_02
8518 1582673735 ABC\user-01 192.168.123.99 Users$ SMB2_02
8518 3474982001 DENY_NONE 0x100080 RDONLY NONE /volume1/tech_Report$ . Wed Feb 26 08:36:18 2020
8518 3474982001 DENY_NONE 0x100081 RDONLY NONE /volume1/shareABC$ 040-ABCサービスサービス Wed Feb 26 18:02:02 2020
8518 3474982001 DENY_NONE 0x100081 RDONLY NONE /volume1/shareABC$ 040-ABCサービスサービス Wed Feb 26 18:02:03 2020
8518 3474982001 DENY_WRITE 0x12019f RDWR LEVEL_II /volume1/shareABC$ 040-ABCサービスサービス/01-売上ファイル.xlsx Wed Feb 26 18:02:05 2020
8518 3474982001 DENY_NONE 0x100081 RDONLY NONE /volume1/shareABC$ . Wed Feb 26 18:01:58 2020
8518 3474982001 DENY_NONE 0x100081 RDONLY NONE /volume1/shareABC$ . Wed Feb 26 18:01:48 2020
8518 3474982001 DENY_WRITE 0x13019f RDWR EXCLUSIVE+BATCH /volume1/shareABC$ 040-ABCサービスサービス/~$01-売上ファイル.xlsx Wed Feb 26 18:02:05 2020
admin@FILESERVER-02:/$
「使用しているユーザーは user-01 だと分かりました」
user-01 にファイルを利用していない事を確認してプロセス終了させます
3. プロセス終了 上記のID(8518)を終了
admin@FILESERVER-02:/$ sudo kill 8518
※プロセスIDを間違えると他の人のファイル操作を強制終了する事になります。
慎重な対応が必要です。
手順
[コントロールパネル] – [システムとセキュリティ] – [管理ツール] – [コンピュータの管理]を開く
[共有フォルダー] – [開いているファイル]を開く
該当ファイルを右クリックし、[開いているファイルを閉じる]を選択